肝臓病とビリルビン③

腸肝循環とビリルビン

肝→胆道→腸管→門脈→肝というループを腸肝循環と言います。

肝障害や胆道系のつまりがあった場合、腸肝循環が正常に行われません。


本来なら胆汁に排出されて尿中に出ることがないビリルビンが直接、
腎臓から尿に排出されます。そのため尿の色が濃いオレンジになります。
また腎臓では、ウロビリノーゲンの低下がみられます。


同じように便の色をつけるステルコビリンが低下し
白っぽい便となります。

尿や便の色が、いつもと違うときは
肝機能障害が疑われる場合がありますので
すぐに病院で受診されることをお勧めします。

黄疸とビリルビン

黄疸には3種類のタイプがあります。
溶血性黄疸・肝細胞性黄疸・閉塞性黄疸です。

溶血性黄疸は、赤血球の溶血でヘモグロビンが血中に大量流出し
間接ビリルビンが上昇します。
溶血性貧血・マラリア・新生児黄疸などの病気です。

肝細胞性黄疸は、肝機能の低下によって腸肝循環が
正常に行われず直接・間接ビリルビンのどちらか
あるいはどちらも上昇するケースです。
急性肝炎・肝硬変・肝癌などの病気です。

閉塞性黄疸は、胆汁の通り道が塞がることが原因で起こります。
グルクロン酸抱合の後なので、直接ビリルビンが上昇します
胆管結石・膵頭部癌などの病気です。

私の場合の初期症状

2022年5月に、原発性胆汁性胆管炎という難病に罹患し
ようやく肝臓の数値も落ち着いてきたと思われた今年の3月、
いきなりAST(GOT)132、ALT(GPT)291と跳ね上がりました。

ちょうどこの頃、会社の引継ぎと母の介護、就職活動、初任者研修の学校など
いろいろな事が重なってストレスが溜まる環境だったのでしょう。

疲労感、胃の膨満感による摂食障害、頻尿や排尿障害、歯ぐきからの出血
などの症状があった後、尿の色が再び濃いオレンジ色に…。

少し様子を見ようと思っていたら、今度は便がクリーム色に…。

これは普通じゃないと思い、予約日よりも前に
病院を受診すると即入院でした。

私の場合、今回の自己免疫性肝炎と前回の原発性胆汁性胆管炎ともに
同じような初期症状がありました。
共通して言えることは、胃の膨満感と排尿障害です。

肝臓の機能が低下すると、他の臓器ももれなく悪くなるのです。

最も重要なことを肝心・肝腎と言いますよね。
正に体の最も重要な臓器の一つは肝臓ということなんですね。

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