
明石市のガン検診でピロリ菌が見つかり、胃カメラを飲んだ後
なんとなくピロリ除菌を行いました。

私が飲んだ除菌薬は、ボノサップパック400で
胃潰瘍や胃癌などのヘリコバクター・ピロリ感染症の予防・治療に用いられる
抗菌薬と胃酸分泌抑制薬のPPIを1シートにまとめた製剤です。
この薬を7日間の朝・夕に服薬し、4週間以上経過してから
除菌が出来たかどうかの呼気検査で判定します。
5月3日(日)よりスタートし、少し便が軟便気味になったほかは
顕著な副反応に見舞われることなく終了しました。
ところが…

薬を飲み終えてから1週間後、テレビを見ていると
急に腕が痒くなってきました。自己免疫性肝炎の発病の際にも
チリチリとした痒みがあったので、嫌な予感が走りました。

一夜明けると、なんとまあ全身がブツブツ点々になっているでは
ありませんか!!
症状としては全身に紅斑が出来て、猛烈な痒みがあり
夜も眠れませんでした。今から思えば初期症状として喉と胸に圧迫感があり
ぐーっと押し付けられている感覚がありました。
病院へ受診すると、食物アレルギーではないかという事で
数種類の食品のアレルギー検査もしていただきましたが
今まで一度も食べ物でアレルギー反応が出たことが無かったので
疑問に思っていました。
とりあえずの治療として、ステロイド20mgの点滴と
アレルギーを抑えるお薬を頂いて自宅に戻りました。
しかし症状は更に悪化していきます。
顔が腫れて、扁桃腺の両側に白苔がついて口内からも
出血があり口が腫れて開きません。

再度、病院に受診しましたが感染症かアレルギーかは特定できず
対処療法のみの対応しかできないと言われました。
要は自力で治せ!という事です。
そして発疹が出来て1週間ほどで、少し症状が落ち着きました。
では、一体私の病気はなんだったのでしょうか???
答えは、ピロリ菌アレルギーの可能性が高いという事です。
除菌薬療によって死んだピロリ菌の一部が腸から吸収され、
エクソソームという細胞から分泌される小さな袋状のものに
取り込まれて全身に運ばれることで、免疫系が過剰反応し、
皮膚に発疹を起こすというメカニズムです。
除菌薬であるペニシリン系の薬疹と違って、こちらは
飲み終わった後に発疹が現れるパターンです。
私の場合、自己免疫肝炎の治療薬として免疫抑制剤を
飲んでいることや、そもそも免疫系の持病を持っているので
こうゆう反応が起こってしまったのかもしれません。
おそるべし、ピロリ菌!
何十年も宿主であった私との別れ際に、死してなおそのような逆襲に
転じるとは…。
幸いなことに紅斑は1ケ月もすると消え、元の肌の色に
戻りました。
激レアケースではありますが、皆様もご用心を。
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